週刊 田無道場 26

5月20日にはじめての試み、田無地区(昭島・田無・東大和)の合同稽古を行いました。子供たちにとってはよその道場に電車で向かい、稽古するという出稽古を経験しそれぞれの力を振り絞りました。最初は遠足のような楽しい雰囲気もありましたが、昭島道場に着くと次第に緊張に支配されました。終了後上級者を中心にこれから強くなるために自分達の足りなかった所を考えよう!と話し「出稽古をしたことに満足せず、この経験を活かそう!」とまとまりました。 道場では6月の審査のみきわめが始まりました。鏡を見ながら練習したり、先輩に形を見てもらったりする様子が毎日見られます。 「みきわめの意味としては審査本番の前に難しいところをあらかじめやっておこうという考えから始まりました。何を稽古して良いかわからず審査を迎えてしまったり、審査を受けられる事に満足してしまいわかっているのにやらないことが大分減りました。 ただもう一息の生徒の中に、話を聞くことが出来ないなどの技や規定でなく稽古態度でストップがかかっている子がいます。度を越したら注意しますが、厳しく注意してやらせるのは本人の力ではないので審査を受ける事にはつながりません。 この辺はご家庭の協力も必要です。でも今すぐ話を聞くようにしつけて下さい!という訳ではありません。私も含め周りの大人が信じ待ち許すというスタンスで聞けるようになるまで待ってあげて下さい!という事です。帯が上がるのは遅れます。でも道場で稽古する事は一つですが、学ぶ事は十人十色です。人と比べず見守ってあげて欲しいです。」 と佐野先生は熱く語りました。そして過去に続ける事で落ち着きのない子や稽古に入れない子は何人もいましたが、続ける事でそれぞれの課題を克服してゆくプロセスを見てきたそうです。ただその影には本人の努力とご家族の暖かく粘り強いサポートがあって頭が下がる思いだという事と、そのため今現在は大変な時もあるけれど、信じて待つことができると話していました。 続ける事が大事というのを裏付けるエピソードですね。 一般部は先週に引き続き女子も多く盛り上がりました。昭島道場への出稽古やよその道場からの出稽古、ボクシングセミナー等の行事もあり選手や壮年・中高生も滝のような汗を流してがんばりました。 「審査や試合に向けてもがんばりますが、夏に向けて体力を強化したいですね。若い頃スポーツをしていたお年寄りが心身ともにしっかりされているように、夏になる前に準備していたのは猛暑に必ず役に立ちます。道場生はさておき入会を迷っている方も今は仕事との両立を考えたり手間もありますが、老後しっかりしたかったら今から鍛えて置くべきだと思いますよ。がんばればビールやエアコンの快適さが何十倍にもなりますしね。」なるほど、これはおすすめですね。新しい人が入ってくる前にすでにやっている皆さんは強くて優しい先輩になっておきましょう。

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